Fabuland第1話

「やぁ、やっと着いたんだね。」
「見て、周りは山ばかりだよ!」
ヨハン達が、関東のある山奥へ辿り着きました。ヨハンはこの地で自分のカフェを開くのを夢見て、大荷物を抱え東京から引っ越してきたのです。

ヨハンの手伝いで共に一緒に引っ越してきたのは優しいルドルフと、物静かなマリー、明朗活発なフレデリーケです。

「ここが僕達の新天地になるんだ!」
ヨハンは期待と希望で胸がいっぱいでした。
ルドルフもマリーもフレデリーケも、それぞれ
色んな思いを抱いて、胸がいっぱいでした。
あれ?遠くの方に誰かがいます。
「こんにちは」キツネの彼は挨拶をして、こう続けました。
「僕はルイ。もしかして君たちもこの地へ引っ越してきたのかな。もしそうだとしたら、僕達も昨日引っ越してきたばかりなんだ。向うに僕の仲間がいるから紹介するよ」
「本当!僕達は、今ここについたばかりなんだ。是非、仲良くして下さい」
「こちらこそ!」
ルイは嬉しそうに言いました。

遠くの方にルイの仲間達がいました。
「おーい!皆こっちへ来てくれ」

ヨハン達は早速仲間ができて内心ホっとしました。なぜなら、見知らぬ土地へ4人だけで来たのですから…

「今、僕らのリーダーのヘルマンが近所の偵察に行っているんだ。そろそろ戻ると思うんだけど…」

そして皆は、ヘルマンが戻るまで、今まで自分達が住んでいた所の話や、この場所をどんな町にするか楽しく話し合っていました。


少し経って、ヘルマンと、彼と一緒に行ったモーリッツが戻って来ました。

「ヘルマン、モーリッツ、おかりなさい!」
「あぁただいま。あれ?そちらの方達は?」

「今日ここへ越して来た、ヨハン、フレデリーケ、マリーにルドルフです」
ルイがヘルマンに紹介してくれました。
「初めまして。よろしくお願いします」
するとヘルマンはにっこり笑ってこう言いました。
「いやいや、かたい挨拶はいらないよ。私達も昨日ここへ着いたばかりだ。同じ町の仲間になるのだから、仲良くしようじゃないか」

恐そうな顔をしたヘルマンがそう言ってくれたのでヨハン達は嬉しくなりました。

そして皆は輪になって、新しく作る町の事を話し合いました。

ルイが言いました。
「やっぱり、リーダーは必要だと思うんだ。僕はヘルマンが適任だと思うんだけど、ヨハン達はどう思う?」
「うん。僕達もヘルマンさんがいいと思う。ヘルマンさん、ひきうけてくださいますか?」
ヨハンはヘルマンに尋ねました。

ヘルマンは少し照れくさそうにしつつも
「皆がそう言うなら…引き受けよう!」

しぶりつつも、ヘルマン結構ヤル気のようです。

「じゃぁ早速この町の名前を考えないとな」
ヘルマンがそう言うと、横に座っていたモーリッツが言いました。

「Fabland関東、なんてどうです?」

聞き慣れない名前に、一瞬皆は戸惑って「どういう意味?」とモーリッツに尋ねました。


モーリッツは待ってましたとばかりに
「FabuはFabrous…つまり”とても素晴らしい”でlandは”国”。つまりとても素晴らしい国という事だよ!関東というのは…ここが関東だから付けただけなのだけれどね」

それを聞いて、反対する者は誰もいませんでした。

さぁ、これからFabuland関東のお話が始まります。

一体どんな楽しい事が待っているのやら。

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