「それはね…」 インディがいいかけた時、向うからクラウスがオーランドを連れてやってきました。 「おおい、大丈夫ですか!?」 |
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「ヒトが倒れていると聞いてやってきたんですが、大丈夫なようですね」 インディの様子をみて、オーランドは少しホっとしました。 彼がある物を求めて東京からやってきて、今朝方こちらへついたばかりだという話を聞き、オーランドはインディに町長の家を訪ねる事を進めました。 「この町はできたばかりだけれど、町長さんが何かと一番詳しいと思いますよ」 |
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オーランドはインディをヘルマン町長の元へ連れて行く事にしました。 途中、オーランドの花屋を通りました。インディが足を止めて花屋に興味を示しました。 インディ「花屋があるんだね」 オーランド「これは僕のお店なんですよ」 インディ「君は花屋さんだったのか。じゃぁ、ちょっと見せててもらってもいいかな?」 |
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少しの間インディは草花を眺め「やはりあるわけがないか」と独り言を言いました。 オーランド「探し物って、花なんですか?」 インディ「いや、そういうわけじゃないんだけどね…ちょっと気になって」 そういってまた彼等は歩き出しました。 |
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住宅街に入ると、ちょうどヘルマンは(ルイの)家庭菜園をいじっていました。 オーランド「精が出ますね!」 ヘルマン「やぁオーランド君、ルイのやつめ、最近飽きたらしく菜園を放ったらかしなんだ。せっかくいいニンジンができたというのにな。ん?そちらの方は?とにかく中へどうぞ」 ヘルマン町長に勧められるまま、彼等は家の中に入りました。 |
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中に通されたインディは町長に言いました。 「妖精学者のインディと申します。ある物を求めて、ずっと旅をしています。ここへは、東京からやってきました」 妖精学者!!!こっそり覗いていたユリウウスとクラウスは驚きました。 インディ「昔、森を守る、森人という妖精がいたのです…」 |
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「…彼等は美しい森にしか住めず、人間が足を踏み入れた森には住めません。私達は、彼等を見えるヒトと見えないヒトがいます。森人は人間の自然破壊によってどんどん少なくなってしまったのです。今では彼等は絶滅したと言われています。だけど、僕の叔父は見えるヒトだった。絶滅したと言われている森人を、僕の叔父は見たのです」 | |
「私の父は見えないヒトだったので、私がこの道へ進む事に大反対でしたが、私は叔父の意志を継いだのです」 ヘルマンはインディの話を聞いて、大いに感心しました。 「いいともいいとも、気の済むまでここで探すといい。ここは私達が引っ越して町を作り上げる前は、人間もいない、何もない森だったのでな。もしかしたら、森人や、森人に関する何かヒントが見つかるかもしれん」 |
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こうしてインディは、少しの間、関東に滞在する事にしました。 つづく・・・ |
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