Fabuland第2話

フレデリーケです。
ファビュランド関東に引っ越してきてから数日、殺風景だった景色も、だんだん町らしくなってきました。

今日は私がそんな風景をお送りします。

ここは、ヨハンのカフェです。
旗をとりつけたら、もう完成!

ここは、町の皆が住む共同住宅です。
もうほとんど出来上がっています。

ルイは、家庭栽培をやるのだとはりきっています。

ここは…モーリッツとエレオノーラ夫妻のお家。でもまだ半分もできあがっていないようです。

エレオノーラが言っています。
「ねぇモーリッツ、壁は白と赤にしてね。それで白い窓をつけてね。屋根は青がいいわ。トリコロールカラーで、素敵でしょ?」
モーリッツが言います。
「エレオノーラ、そんなにいっぺんにワガママを言わないでおくれよ…」
「だって念願のマイホームだもの!」

だけど、君はちっとも手伝ってくれないんだね…

そう言いたいのを我慢し、モーリッツは作業に向かいます。

「ねぇモーリッツ、ちゃんと聞いている?壁は白と赤で、白い窓をつけてちょうだいね。屋根は青よ。お願いね」

「じゃぁモーリッツ、後は頼んだわね。私、ちょっとお散歩してくるから」

「えっ!あぁ、まぁ、気をつけていってらっしゃい…」

エレオノーラに口うるさく言われるよりマシだという顔をして、モーリッツはエレオノーラが出かけるのを見送りました。

さて、そうしている間にヨハンのカフェが完成したようです。

ヨハン、とっても素敵じゃないの!

「ありがとうフレデリーケ。この僕のカフェは、あのニコニコマークから名前をつけて”cafe de nico”に決めたよ。どうだい、よかったら内装も見てみるかい?」

「なかなか素敵だろう。オシャレな音楽をかけて、おいしいお茶を出すお店にしたいんだ。夜はバーにしてもいいかな、なんて思ったりしているんだよ」

ヨハンは念願のカフェを持つ事ができて、とっても嬉しそうです。

すると、そこへ早速第一号のお客さんがやってきました。
それはエレオノーラでした。

「まぁヨハン、素敵なカフェができたわね!入ってもいいかしら?」
「もちろんですよ、いらっしゃい。エレオノーラさんが最初のお客様ですよ」
「それは光栄だわ!」

「もう家は建ったんですか?共同住宅はほとんど完成したそうですけど」
ヨハンがそう聞くとエレオノーラは不服そうに
「全く、モーリッツの手際が悪くて、まだ半分くらいしかできていないのよ。」

「モーリッツさんのお手伝いはしなくていいんですか?」
「えぇ。だって私が手伝っても足手まといになるだけだもの」

その頃、モーリッツは大変な事になっていました。

ああ、あぶなーーーーーーい。

そんな事はつゆ知らず、エレオノーラは美味しいお茶をいただき、ヨハンと楽しい談話をしていました。

「早く家が建つといいですね」
「そうね、モーリッツに頑張ってもらわなくちゃ!」

そのモーリッツは、というと…

エレオノーラさん、お茶なんか飲んでないで、早く帰ってあげて下さい。モーリッツさんが大変です。

(フレデリーケ、今日の傑作の1枚です)

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