双児の子ネズミ、クラウスとユリウス。同じ双児でも、お顔も性格も、ちょっと違います。 例えば… |
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兄のクラウスは活発で、でもちょっといたずらっこ。 ルイ「あー!僕が育てたニンジンがー!!」 |
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弟のユリウスは内気で、でもとっても人思い。 ルイ「きみが謝らなくてもいいんだよ」 |
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実はファビュランド関東には、子供がこのクラウスとユリウスしかいません。 本当はもうクリスマスなのに、皆忙しくてクリスマスの飾り付けをする事さえできませんでした。 |
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大人達もほとほとクラウスのいたずらぶりには困っていました。ヘルマン町長はため息をつきながら言いました。 「きっと寂しいんでしょうなぁ…クラウスは人の気をひく事ばかりして。ユリウスは大人の目ばかり気にしよる。ルイ、そんなにへこむでない。ニンジンなんぞまたすぐに生えてくる」 |
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そんなある日、南の方から見知らぬ人が町にやってきました。 「町長さんのお宅はどこですか?」 |
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ヘルマンのいる住宅に案内された彼はこう言いました。 ヘルマン「手紙?一体誰にだい?」 |
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アントン「この関東に住む子供達と、それから…ヨハンさんに」 「ヨハンならカフェにいるよ」 |
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ルイにカフェを教えてもらい、アントンはヨハンに手紙を届けました。 アントン「東京のウォルフさんから預かってきました」 ヨハンはとっても喜びました。 |
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早速ヨハンはルドルフとマリーも呼んで手紙を読みました。 「”新しい村はどうですか?どんどん発展しますように!”だって。嬉しいな。クリスマスカードだよ。あとでお返事を出そうね」 |
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ヘルマンとルイに見送られ、アントンが村へ帰ろうとした時、遊びに行っていたクラウスとユリウスが西の森から帰って来ました。 アントン「おやおや、あのコ達ですか。元気そうな子供達ですな」 |
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「やぁ坊やたち、こんにちは」 アントンは突然いい事を思いついて言いました。「町長さん、もしよければこの子達を村へ連れていってもいいですか?」 次へ |
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