Fabuland第6話

その様子を見ていたガクルとヨアヒムが言いました。
「じゃぁさ、静岡にいるコッピーに手紙を書いてあげたら?コッピーは君たちと同じネズミだよ。年も同じくらいだし、きっとお友達になれると思うよ」

クラウス「そうか、そうしようよユリウス!」
ユリウス「そうだねクラウス、コッピーに手紙を書こう!」

クラウス達が手紙を書きはじめるのを確認して、 用をすませたフィリップ達は町へ帰る事にしました。

フィリップ「じゃぁ、私達はこれで。クラウスにユリウス、遅くなる前にちゃんと帰ってくるんだよ」
アントン「すまなかったねフィリップ君にツェップス君。ヨハンの手紙はちゃんと東京へ送るからね」
ツェップス「それじゃぁまた」
ツェップスが集会所のドアを先に開けました。

ドーン

集会所を出たところで、ツェップスは誰かとぶつかってしまいました。

「あいたたた‥」
「だ、大丈夫ですか、きみ!」

とっさに出て来たのはフィリップでした。

ぶつかった相手は、子供達の面倒を見ているシュテファニーでした。
シュテファニー「ええ、大丈夫です。そちらこそ、大丈夫でしたか?」
シュテファニーはそういって立ち上がりました。
フィリップ「いや、こちらこそ、申し訳なかった。怪我はありませんか?」

ぶつかってしまった当の本人ツェップスは何も言えません。ツェップスはとても恥ずかしがりやで、そして無口なのです。

シュテファニー「私はシュテファニー。ここで子供達の面倒を見ているの。よかったら、また村にいらしてくださいな」
フィリップ「ええ、ありがとう!是非そうするよ。綺麗な花束を持って、きみを訪ねよう。僕はフィリップ。彼はツェップスだ」
デュテファニー「それは嬉しいわ!お二人とも、よろしくね」

ツェップス「・・・・・・」

帰り道、フィリップは御機嫌に言いました。

フィリップ「やぁツェップス。シュテファニー、美人だったな!」
ツェップス「…そうだね」
フィリップ「僕と君とで、どちらが彼女をおとせるか、競争しようじゃないか」
ツェップス「え?」

フィリップ「隠すなよ、僕と君との仲じゃないか。君のタイプくらいわかっているよ!」
ツェップス「な、何を言っているんだよフィリップ…」
フィリップ「いいかツェップス、ぬけがけはなしだぞ!彼女がどちらを選んでも、僕らの友情は崩れやしないよ!」

町までの帰り道、それでもツェップスは密かに思っていました。

確か西の森に、綺麗な花がいっぱいあったなぁ、それをつんで彼女に届けよう!きっと喜ぶぞ…

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